医療人の転職 ~病院人事部より~

某急性期病院の人事部採用教育の責任者をしております。医療福祉業界は、就職先・転職先のミスマッチにより離職率が高くなかなか改善の兆しがありません。医療スタッフ個人レベルでも就活のしかたをしっかり学ぶべきと重い、このブログを書いております。

看護師転職 日勤のみ求人の探し方

看護師の求人で、日勤常勤の求人探しってどうやって見つけますか?

日勤常勤は希望者が多くあまり売り手市場ではございません。

クリニックなど外来職、老人施設系、検診センターなどなど どの職も欠員募集になるので1名枠になります。 求人サイトで見つけても、採用が既に終了していたり、 人気の求人は複数の看護師が応募して、その中から1名採用だとか なかなか難しいですよね。 しかも、良い職場かどうか全く情報が無いので すぐに応募しにくいものです。

 

■日勤求人の探し方

とにかく情報収集の為に、たくさんアンテナをはる事が重要。

1)ハローワークのインターネット検索

2)クリニックや施設のホームページの採用情報を小まめにチェック

3)知人に紹介してもらう

4)求人サイト(紹介会社)へ複数登録し、案件を待つ

 

■日勤求人を多く獲得している紹介会社

ナース人材バンク

看護のお仕事

 ナースフル

マイナビ看護師

 

osugiman920.hatenablog.com

紹介会社で求人があれば、内情をしっかり聞きましょう。特に募集の背景、欠員であればその理由、勤続しやすい職場なのかどうか。

 職種別判別ポイント を私なりに考えてみました。(最下部に記載)

注意としては、日勤常勤求人は会社によってラインナップが全然違う事。 1名の求人なので紹介会社は1社にしか求人を出していない、というクリニックもございます。

少しでも良いい条件を求めるのであれば(特にクリニック・検診センター・企業保健師) できるだけ多くの紹介会社に登録して、自分の条件に合うものが出てくるのを待ちましょう。 基本的にメールで連絡してほしいとお願いしておけば良いです。

 

※注意点

そもそも日勤求人は、紹介会社や求人サイトには出て来にくいものです。

冒頭でもお伝えした通り、基本的に1名枠でありすぐ埋まってしまいます。 なので紹介会社や求人サイト等の費用をかける募集方法は求人側の最終手段です。

日勤常勤は人気なので、良い職場なら求人費用なんてかけずにすぐ募集枠埋まります。 よって、紹介会社で良さそうな案件があっても、なぜそこまでお金をかけて募集するのか?その背景を探る必要があるのです。

 

 

☆☆職種別の良い職場判別ポイント☆☆

■クリニック外来職

・医師がどんな人物なのか、最も重要です。外来のみの狭い空間では逃げ場もありません。

・午前診と午後診間の中抜け時間、その時間フリーなのか訪問看護や往診の対応があるのか

・看護師の人数、育児中の方は子育て理解があるかどうか

・実際の勤務時間、残業時間、季節によってかなり遅くなる事も

・どのようなスキルが必要か。病棟で培った経験だけでは不十分な事も多い。

 

■老人施設

・オンコールの有無。 ⇒有の場合は担当回数と実際のコール数と出動回数  オンコール手当と出動時の詳細

・施設規模

・利用者数に対する看護師数

・利用者の状況、医療依存度や介護度など

・業務の職域、介護的な仕事をどこまで担当するか、完全に分けているか

 

■産業保健師

・経験の有無

・雇用形態(意外と嘱託や契約社員が多い)

・基本的に教育してくれる人がいないので、前任者にどれくらいの期間引き継ぎをして頂けるか

・昇給について、病院と比較すると産業保健師は給与水準低めですのでしっかり確認しましょう

産業医、同僚の保健師看護師の有無

・何名の社員を担当するのか